「五柳先生伝」の授業

 8組と7組、そして急きょ3組でも授業を行った。同僚が具合が悪くなり、その代打である。他の人の代わりにその授業をするのは久しぶりだなぁ。
 8組ではようやく「五柳先生伝」をスタートさせる。読みの練習、句法の箇所の確認、それから一人一文の口語訳である。陶淵明の文章は平明であるため、しかも注が山ほど教科書の脚注についているため、ぐいぐいと口語訳を進めることができる。一人が一文を読んで訳していく。所々生徒が分からないところは質問させ、私がヒントを与えて、訳を完成させる。古典はやらなければならないことが明確なので授業がどんどん進む。だが、注意せよ! この文章を教える肝心要のことは、陶淵明の生き方を現代に生きる生徒がどれだけコミットできるか、にかかっているのだからね。それを考えさせる活動を次の時間に行わなければ、意味がない。
 3組では同僚がある程度進んでいたので、読みの確認から行う。しかし、まだすらすらと読むことはできそうになかった。そこで、得意の読みの練習。二人一組でお互いに読み方をチェックしながら交代で読ませ、次に全員を立たせて読みのスピードレースである。早く読み終えた者から座る。ただし、つかえたら最初に戻る、というルールである。これをやると生徒はガンガンと読んでくれる。いきおい、読みの練習になる、というわけだ。その後で口語訳を一人一文ずつさせる。残念ながら全文を訳しきれなかった。このクラスは夏休み前はおそらく今日が最後だったので、できれば全部終わらせたかったなぁ。
 7組はテストを返した後、口語訳の続き。全部終わるかと思ったが、「賛」に入った部分で止まった。明日はこの文章のまとめ。さあ、上の問題をどう生徒に考えさせる? しまった、まだどうするか考えていなかった。