『ライティング・ワークショップ』

ライティング・ワークショップ―「書く」ことが好きになる教え方・学び方 (シリーズ・ワークショップで学ぶ)

ライティング・ワークショップ―「書く」ことが好きになる教え方・学び方 (シリーズ・ワークショップで学ぶ)

 非常に共感と興奮を覚えながら読んだ本である。アメリカの小学校を中心としたライティング・ワークショップの具体的な進め方が記されている。「作家の時間」という、小説などの作品を書く時間を1週間に3〜4回設けて、子どもたちに文章を書かせるのである。これは実に刺激的な実践だ。と同時に、これくらいの時間をかけなければ文章表現の力はつかないのだということも言える。
 さらにこの実践は「学び合い」に通じるものである。生徒自身が自分の力で自らの学びを進めている。そのために、教員は生徒を信頼して、環境作りに努めるだけだ。
 先日の朝日新聞に、これを日本で行っている岩瀬先生の実践が紹介されていた。また、女子聖学院高校の筑田さんも実践しているらしい。率先してこの実践を行っている皆さんを尊敬するばかりである。私がこの実践を行うには少々ハードルが高すぎる。しかし、このエッセンスは活かして、私の授業に取り入れたい。