小論文対策研究会

 毎年恒例の、学研による小論文対策研究会に参加した。この会は、名物講師である大堀さんの名講義が聴けるので、私は4年前から毎回出席している。3時間という長丁場なのだが、疲れを感じさせない話しぶりはやはりさすがのものだ。
 今回も小論文入試におけるトレンドを紹介してくれた。非常に分かりやすく内容をまとめてくれるし、出典となる本も多数紹介してくれて、もうありがたいことこの上ない。
 特に今年は、小論文指導における先進的事例を複数紹介してくれたことが印象的だ。紹介された3校は、以下のようなものだ。

  • 独自のテキストを作成した高校:良い問題は毎年使い回すこと、教員の添削において記号を使うことが印象的
  • 業者のテストを利用する高校:小論文コンクールを実施し、生徒同士で優秀作を選ぶのが特徴
  • 学校全体のバックアップが有効である高校:全職員が小論文指導を「何となく」やっているので、誰しもが気軽に指導できるのが特徴

 記号を使った評価は参考になったなぁ。そのほかに、2学年時から志望理由書を書かせる学校が増えてきたということも刺激的であった。なるほどね、夏休み後に志望理由書を書かせてみようか。
 いくつかのヒントをもらえた、良い研修会だった。