伊勢物語の授業

 7組での授業。「あづさ弓」に本格的に入った。すでに接続助詞「をにがどば」を確認してあるので、それを踏まえて各部分の主語を確認していく。はい、生徒は間違いなく答えることができました。次に音読をして、口語訳に備える。
 口語訳をさせていくが、この文章は「に」の識別に注意を払わなければならない。文法テキストを参照させながら、しっかり識別させる。そして口語訳とその確認。「あづさ弓」は3年間帰らなかった男に愛想を尽かしたのか、女が新しい夫と結婚しようとしたその晩に、男が帰って来るという非常に劇的な内容である。そして、男が帰って来られなかった理由、女が新しい夫を迎えようとした理由、男が帰ってきたとき、戸を開けようとしなかった理由などなど、考えさせる材料が山ほど揃っている文章である。一つ一つ生徒に質問し、自分ならどう考えるか、男や女はどう考えたのかを答えさせていく。いや、楽しかった。生徒の答えが楽しく、またその答えを使ってのやりとりが楽しかった。良いねぇ、授業は。