2007年度の終わりの日

 今日は2007年度の最後の日である。いろいろと印象深かった1年だった。もちろん、卒業生を出した昨年が最も印象深かったのは間違いないが、それについで印象深かったと言える。
 連続で受け持った1年4組。これが本当に素晴らしいクラスだった。そのクラスと1年間過ごせたことは、何にもまして私の大切な財産となった。素晴らしい学年団に恵まれたことも、特筆すべきであろう。
 授業でも、今までになく多くの挑戦をした。授業始5分間読書や読書レポートはもちろんである。特に読書レポートの取組は多くの方々が注目してくださった。私の見知っている範囲を超えて、人のネットワークを通して、あるいはインターネットを通して、多くの方々から感心と反応を得た。私にとってこれはかけがえのない財産だ。読書レポートのために、文科省から表彰を受けることになったし、金沢で発表ができ、また地方版だが新聞からも取材を受けた。これらも素晴らしいことだが、読書レポートの取組を通して人とのつながりを得たことが一番大きい。なるほど、人にとっての財産とは他の人とのつながりなのだなぁ。
 卒業生たちが訪ねてきてくれたことも嬉しいことだった。大学に進学した者、北海道から鹿児島までさまざまな地でそれぞれの歩みを力強く歩んでいる旧3年8組の生徒たち。彼らが私に会いに来てくれたとは、何という僥倖だろう。教員という立場の最も麗しい面を感じた時だった。浪人生たちもやってきた。そして、多くの者が喜びを伝えに来てくれた。1年というこの時間は、彼らにとって決して無駄ではなく、新たな教えの場との出会いと忍耐と継続の時間を持つことの困難さとを得た時だっただろう。残念ながら再々挑戦という者もいる。しかし、それもまた彼らのよい経験となるだろう。明日からの新しい1年を、それぞれの場所で充実して生きていって欲しい。
 こう列挙してみると、本当に素敵な1年だったのだと思う。信仰的にはあまりぱっとしなかったが、仕事の面では充実していたのかな。