egwordの終焉

 私はMacワープロソフトに、主にWordを使っている。これは学校でのWindowsとのデータ互換がしやすいためだ。しかし、これは一種の苦肉の策。私が本当に使いたいワープロソフトはegwordである。
 egwordは私が最初に使いこなしたMac用のワープロソフトだ。それまでMS-DOS一太郎ver.3を愛用していた私には、Macワープロの精神がなかなか理解できなかった。一太郎はカーソルをどこへでも置くことができる。それに対してMac用のワープロでは入力した文字列の最後にしか置けない。これは、当初は非常に悩んだものだ。何しろ6年間くらい慣れ親しんだ一太郎だからね。そこから欧米流のワープロの世界との間の隔たりは大きかった。原稿用紙とタイプライターくらいの差だね。
 でも、次第に使い慣れてきて、タブを使って文頭の位置をそろえるという技法を会得して以来は、むしろMacワープロソフトの方が使いやすくなった。その時に使っていたのがegwordだったのである。それ以来、西高、センターとegwordをずっと使ってきた。Wordを使い始めたのは本当に今の勤務校に来てからだ。何しろ、人の作った文書を参照するにはWordくらいしか互換性がないからね。でも、Wordはどうも挙動不審で、しばらくは嫌だった。さすがに最近、使いこなしてきたけれどね。
 そのegwordが販売中止になった。最近あまり使っていなかったとはいえ、ずっと愛用してきたワープロソフトなので、少なからずショックである。しかも、先日Leopardを導入したが、私の持っているegword14はLeopardに対応していない。対応するのは最新のegword universalだという。しかし、不覚にも私はこのヴァージョンにはアップグレードしていなかったのだ。
 これからもegwordは使っていきたい。しかし、egword universalはもう販売していないしなぁ。せめてダウンロード販売を続けて欲しい。切に願う。