模擬授業の準備

 来週の火曜日に普通科の体験入学がある。その中で模擬授業を行うのだが、今日はその準備に明け暮れていた。
 何しろ相手は中学3年生である。しかも、おそらくは本校に入学したい、という思いを抱いている子たちだろう。さらに、彼ら全員に模擬授業の科目を選択させているが、その中で国語は最も少なかった。つまり、私の模擬授業に参加してくれる生徒たちは特別な存在である。これは燃えないわけにはいきませんね。
 その彼らを相手に、私は「古文」の授業をしたいと考えた。何故なら、それが一番「高校らしい」授業ではないか、と思ったからだ。「古文」は、高校に入学してから本格的に学ぶ科目だ。それなら漢文もそうだけれど、漢文は古文よりもさらに導入のハードルが高い。というわけで、高校らしい授業を体験させるために、古文の授業を準備している。
 だが、中学3年生である。もちろん、高校で実際に行っている授業をそのまま行うわけにはいかない。特に口語訳の部分である。その部分は思いっきりハードルを低く設定し、その他の部分で生徒たちと「遊ぼう」と思っている。音読をしたり、文章について話し合ったりしたい。そのための仕掛けを工夫している。
 要はたった1つのことを一緒に考えたいのだ。これを考えるために、様々な仕掛けを考えた。そのために、わざわざコンビニに行ってカラーコピーまでして来た。でも、こうした工夫が楽しいのだなぁ。新しいものを開発することは楽しいことである。
 というわけで、忙しいながらも楽しい時を過ごしている。