「対話」の授業

 7組の詩の授業1時間目。テスト後やっと7組の授業だ。しかも、7月中はこの1時間しかない。そこで、テスト返しは昨日に担任にお願いし、今日は授業に専念する。1時間で終われるものをと思い、順番を逆にして茨木のり子の「対話」を取り上げた。
 今回は「対話」の学習プリントの裏にMyアンソロジーからの抜粋を載せたので、若干その解説をする。生徒は、「残酷な天使のテーゼ」で一番受けていたな。しかし、この解説が少々時間を取ってしまったようだ。「対話」の授業自体にはおよそ40分間しか取れなかった。
 プリントは「小諸なる古城のほとり」よりも「表層の読み」と「深層の読み」の読解レベルがはっきり違うようにしてある。というか、「小諸なる」の方は、口語訳が表層レベルで、あとはすべて深層レベルになっている。さて、「表層の読み」の部分を生徒に自分で解かせる。その後で、その解答を確認しながら説明をし、そして「深層レベル」の解説をしようと考えていた。
 しかし、実際は表層レベルでの質問でさえ、彼らには難しかったようだ。指名したほとんどの生徒が的を外した答えや、本当に表面のみの解答しか答えなかった。うーん、一応10分間の考える時間を与えたのだけれどね。やはりグループを組ませて話し合わせるべきだったか。
 そこで、生徒の答えた表面を撫でるような答えを最大限活かして、どんどん解説をしていく。何しろ、この時間内で終わらせないと、次は9月だからね。というわけで、表層レベルでの読解を25分間、深層レベルの説明をわずか5分間で終えた。うーん、これは未消化の部分が多いだろうな。9月の次の授業では何とかフォローをしておかないと。