夏期講習後半最終日

 昨日・今日と古文・漢文の問題を扱った。今回はZ会の『ベーシックマスター』を採用しているのだが、古文・漢文それぞれ10問の問題が納められている。この後半あたりから難易度がぐんと上がるような気がする。特にそれは漢文に著しい。漢文は基本的に句法と重要語さえ覚えていればだいたい問題に対処することができる。しかしこの漢文問題は後半になるとあまり句法や重要語は文章読解の決め手にはならず、漢文独特の凝縮表現をいかに読み取り、文脈に合わせて補って理解できるかにかかっている。したがって小手先の知識では対応できず、文脈や文章構成を踏まえた読み取りが必要になる。うーむ、センターレベルはこれくらいかなぁ。古文も後半になるとレベルが上がる。ただ、こちらは一応みんな書いてあるので、文法を駆使して文脈をきちんとたどっていけば大丈夫だ。こちらが文意を補う必要はあまりない。2日間、計4題の問題を扱ったが、どれもなかなか歯ごたえのある問題だった。
 これを65分で古文・漢文1題ずつ扱おうというのだから、どだい無理な話である。というわけで、古文を中心に解説し、漢文は10分ほどで主要な問題だけ解説した。
 後半の講習では、出席している生徒はあまり反応しないものが多く、生徒たちがどれくらい出来ていたのか今ひとつ分からなかった。でも、今回の問題は難しかったはずだ。しかし、これらの問題でも何とか持っている知識を駆使して取りかかりを固めていけば、何とか解けるだろう。それが選択肢問題の特徴である。生徒はどう思ったかな。
 後半は残念ながら生徒の出席率は落ちた。登録した者の60%くらいだろうか。前半は80%くらいだった。夏休みがもうじき終わりを迎え、講習よりも自分の予定した勉強に時間を振り分けたいのかな。もう少し食らいついて欲しかったな。