『こころ』の授業

今日はKの「理想と現実」から、Kの「覚悟、−−覚悟ならないこともない」までを考えた。「ないこともない」に込められたKのためらい、そこから彼の自己否定の覚悟、ひいては自殺の覚悟の萌芽を指摘した。
やはり『こころ』という作品の力だろう。私がほぼ説明してばかりの授業展開なのだが、生徒はほとんどが真剣に聞いてくれている。小説はこうしたことがあるから素晴らしい。他の同僚も同様なことを言っていた。やはり個人の教え方の問題よりも教材自体の力だ。