時間変更があり、「『である』ことと『する』こと」の授業を行った。こちらがくどくどと説明するよりも、また今まで試してきた概念の操作だけにとどまらず、もう一つ先をねらう意味で、本格的に要約をさせた。その方が生徒自身が頭を働かせて、読解ができるはずだと思ったのだ。
第2段落を要約させたのだが、結果的に失敗であった。生徒はまじめにしっかりと取り組んでくれた。しかし、65分間をかけて、できたのはその要約だけ。それも全員ではない。残り時間もそれほど多くないのに、まだ内容の確認はできていない。非常にまずい状態になってしまった。
要約をさせるという方向に間違いはないと思う。しかし、各段落ごとにそれを行うのはあまりに煩瑣である。また、生徒への動機付けも全く不十分である。これは全面的に指導方針を考え直さなければならない。何とか生徒自身が考え、なおかつ負担も少なく、さらにスピードアップが図れる方法を編み出す必要がある。
期末考査までの残り時数を計算したところ、今日のこのクラスはあと7時間しかない。その中で評論と『こころ』をやらなければならない。大変なことだ。授業を他の方からもらうか、内容を精選するしかない。