教育実習生による授業

実習生による授業が木曜日から始まっている。古典は更級日記の「源氏の五十余巻」、現代文は鈴木孝夫の「他者依存の自己規定」という評論を扱ってもらっている。今年担当している実習生は古典が専門のせいか、古典の授業は大変落ちついていて、内容もまあまあのものである。現代文の方はやや苦手らしく、少々難渋している。
「他者依存の自己規定」は、読めば分かると思っていたが、教えようとするとなかなか難しい教材であった。同じ概念を少しずつ違ったいろいろな言葉で言い換えて展開しているため、文章構造を把握するのに一苦労する。逆に言えば、そうした概念の言い換えを生徒につかませるのに適した教材であるともいえる。それを授業としてデザインするのがまた苦労するところだ。
金曜日にいろいろ考えて、やっと私なりに文章構造を把握しえた。ようやくこの教材を教える土台ができあがった。実習生には、これをとらえるのには難しすぎたかもしれない。
さて、明日はその授業の2時間目である。どうなることか。