山月記の授業

山月記の5時間目。第3段落の読みの確認と、第4段落での漢詩の確認を行う。第3段落では、「この気持ちはだれにもわからない。だれにもわからない。おれと同じ身になった者でなければ。」という記述から、「この気持ち」の内容を確認した。さらにこの記述から一種の傲慢さを感じることを伝えて、人間であったときに李徴が詩人として名を残したがっていたことを確認して、唯一無二の存在になりたかった李徴が、ある意味ではその願いが叶ったことを指摘した。この箇所について、前の時間に生徒に考えを書かせたところだが、その中にも李徴の傲慢さを指摘する者が何人かいた。いい感覚だと思った。
さらに第4段落の漢詩の形式と特徴を確認し、この段落における「自嘲」の意味について考えるところで終わった。