「東下り」の和歌の修辞、「唐衣〜」の歌の解説と後半部分の指定部位の口語訳。口語訳は文法事項を綿密に解説してあるプリントによって、どの生徒もかなり正確に訳すことができていた。
主人公たちの心情を確認する設問プリントを作成する。その中で、創作を2つ入れた。「自分の名前の文字を各行の頭に置いて、七五調または五七調の詩を書け。」というのと、「せいりやう(青陵)、といふ五文字を句の上に据ゑて、おのが心を詠め。」というもの。それに併せて、作例を載せた。次のものだ。

 例1 見えない未来を見るために
    根回しするなど後回し
    モネの色彩理論のように
    飛び立つ羽をつかまえろ

    予期せぬ事態を恐れるな
    幸せばかりを求めるな
    愛する心は隠し味
    切り裂く先に奮い立て

 例2 席替えに 一喜一憂 理由はね 休めるからさ うたた寝の時

生徒に作らせることができるかな。進度的には厳しいが。