書名:考具
著者:加藤昌治
出版社:TBSブリタニカ
刊行日:2003.4.4

昨年に学校図書館MLで話題になった本である。ふと思いついて、自宅の本棚から取り出して読み始めたら、今の自分のテーマに即したものが書いてあったので、そのまま読み終わった。
考えるための道具について紹介している本である。まず、アイデアとは既存の知識の新しい組み合わせであるという定義を明確に述べ、それに基づいて3つの観点から考具を紹介している。1番目はアイデアの素となる知識を仕入れるための考具、2番目は知識を並べて新たな組み合わせを見いだすための考具、3番目は見いだしたアイデアを収束するための考具、である。私の課題であるマップ法はこの2番目と3番目の中に入る。うん、私の問題意識と同じである。
1つ興味を引かれたのは、知識を仕入れる考具の中の「フォト・リーディング」というものだ。本の中から知識を仕入れるためのものなのだが、今の自分に必要なものだ。また、この中にもマップ法で知識を整理することがかかれている。ということは、3つのカテゴリの全てにマップ法は活用できる、ということだ。
この本を読んでいる中で、いろいろなアイデアを得ることができた。良い本である。