「生徒が眠るのは授業のせい」とは言うものの……

 現代文の授業。『読む問題集』を解かせ、質問紙調査を行った。これでだいたい30分近くが経過していた。その後、学習プリントを使い、「「である」ことと「する」こと」の第2意味段落について、プリントの設問について解説をしながら板書してまとめていった。だが、既に調査に回答していたあたりから3分の1くらいは居眠りらしい姿を呈していた彼らは、私の説明が始まってもあまり様子が変わらず、4分の1くらいはそのまま居眠りしていたり、何をするでもなくぼーっとしていた。設問を確認させるために「隣同士で話をしてみよう」と呼びかけても、ほとんど動こうとしない。そんな無気力状態が最後まで続いた。ものすごくやりにくかった。
 試験範囲を終わらせるために、彼らの理解を確認せずにどんどん説明を進めてしまったことは確かにある。だがそれも、限られた授業コマ数で話し合いの授業を行いたいからだ。残りの細部の説明は飛ばすしかないとは思っていた。その覚悟はしていたものの、それにしてもすさまじい無気力状態だった。思わず怒り出したいところを、ぐっとこらえていた。
 確かにやり方が悪いんだろうなぁ。あまりに生徒の理解を考えていないからなぁ。「生徒が眠るのは授業のせい」だと思っているので、私が怒る権利などないのだけれど、それにしてもひどかったなぁ。がっかりであった。
 できることなら話し合いやワークショップで全ての授業が完結するようにしたい。しかし、それも無理だしなぁ。いやぁ、ひどい授業だった。