第3回読書レポート進行中

 連日の地震のニュースに心を痛める毎日である。今日は福島の原発で事故があり、福島の方々が避難して来られるかもしれない、ということで、その対応に大わらわだった。
 そんな中、現代文の授業は読書レポートを書かせている。今度は授業時間内でレポートを書かせ、それを級友同士で交流しよう、というものだ。
 今日は6組の2時間目である。生徒に前の時間に配った構想メモ1と2に書いた内容を基に、読書レポートを書かせた。今回は課題として指定した本を読む際に、自分で疑問・問いを持とうと指示している。そこで、私も生徒に書かせている間に読んだ本で、自分なりに問いを問うてみた。
 読んだ本はこれ。昨日と今日の2時間で読み終えた。といっても、自分の疑問の答えを見つけるスキニングの読みをした結果ではあるが。

ヒトはどうして死ぬのか―死の遺伝子の謎 (幻冬舎新書)

ヒトはどうして死ぬのか―死の遺伝子の謎 (幻冬舎新書)

 この本を読みながら私が考えた問いは「人はなぜ死ぬのか」という問いである。この本は細胞の自死アポトーシスの意味を様々な面から考え、さらにそこから種としての「ヒト」が死ぬことの意味を筆者なりに考えている。それは結局は、より可能性を持った遺伝子を多く残すためだということだ。
 こうした生物学的なアプローチによる「死」の意味は、どうしても種としての「ヒト」の死を意味づけることになる。だが、私はやはり「ヒト」ではなく「人」はなぜ死ぬのか、という問いにこだわりたい。つまり、個としての私が死ぬのはなぜか、という問いである。
 こうなるともはや科学はお手上げだ。ここからは人は宗教にしか答えを見いだせないだろう。いえ、私は聖書の中に答えを見いだします。私は聖書のみことばは宗教ではない、と信じています。結局、人が、私がなぜ死ぬのか、それの答えを最も合理的に見いだすのは聖書にしかない、と思う。