敬語の識別はシステマティック

 8組と10組の授業。8組は口語訳をどんどん進めていく。それでも、義仲が兼平に「なんぢと一所で死なんと思ふためなり」というあたりまでしか進めなかった。助動詞や敬語の訳し方を忠実に踏まえながら訳させ、確認していくので、どうしても時間がかかる。
 10組は、その8組よりちょうど1時間ほど遅れている感じ。今日は敬語の復習を徹底的に行い、若干の演習をさせた。敬語の理解には4つのステップがある。

  1. 敬語の種類を判別する。(尊敬・謙譲・丁寧)→これは覚えるしかない。
  2. 本動詞か補助動詞かを区別する。→これには4つのパターンがある。
  3. 敬意の主体と対象を判断する。→これは、主体を判別する方法と対象を判別する方法とを完全に分けて考えるべき。パターンがある。
  4. 本動詞と補助動詞の訳し方を当てはめる。→これまたパターンあり。

 というわけで、敬語の種類と本動詞の場合の元の形が何かを覚えさえすれば、敬語の判断はかなりシステマティックだ。これを教え、その場で変ちくりんな例文を作って生徒に考えさせた。その後で口語訳に入る。3文ほどできたかな。
 明日は推薦入試である。生徒は登校禁止。敬語について、少しは復習してくれるだろうか。