『「未来の学び」をデザインする』

「未来の学び」をデザインする―空間・活動・共同体

「未来の学び」をデザインする―空間・活動・共同体

 いやぁ、これはすごい本である。社会的構成主義に基づく学びの在り方を、空間・活動・共同体の3つの観点から分析し、それぞれの特徴や必要なことなどをまとめている。事例が豊富だし、文体も親しみやすい。何でも最初にプレゼンの資料を用意し、それを示しながらプレゼンをする、その内容を文章に起こしたそうだ。
 特に共同体のパートで、共同体による学びにおいて、「葛藤」を学習者に起こすことの必要性・重要性をよく提言している。これはワークショップにおける「試行錯誤」と通じるものだろう。「葛藤」や「試行錯誤」を起こすことで学習者の中に「学習」が発動する。それをデザインすることが大事なのだ。
 これはメモ取りしなくっちゃ。すごい本である。