「舞姫」の授業

 今日は午後から出勤。授業は1組のこの授業1コマだけ。もともとそういう時間割なのだ。
 今日の1組は豊太郎が相沢謙吉にエリスとの「情縁を絶たむ」と約束してしまう場面から始まる。その際、豊太郎が「友に対しては否とはえ答えぬが常なり」と説明している箇所について、生徒の意見を求めた。賛成か、反対か、中立かという3つの立場を挙げて、どれを選ぶか、またその理由は? と6人の生徒に指名して聞いていった。生徒はそれぞれにそれぞれの理由を挙げて答えてくれた。こういうのは非常に楽しいね。生徒の個性が表れて、意見が生で聞けて楽しい。他の生徒も参考になり、楽しかったのではないかな。私の現代文では時々こうした、解答を集約せず、生徒の意見をそのまま聞くような質問をする時がある。そんな時はだいたい楽しい時間を持てる。
 次に豊太郎が天方泊に連れられてロシアに行く場面に入る。ここではエリスからの手紙が重要になる。「ほど経ての書」に記されたエリスの覚悟について説明をし、今日のリーダ・レスポンスは「こんなエリスに一言どうぞ!」というものにした。今まで豊太郎に対して書かせることが多かったので、今日はエリスへの意見を求めた。ノートを配ってすぐにチャイムが鳴ってしまったので、生徒の意見を回収するのは明日になる。楽しみだ。