後期期末考査3日目

 期末考査もはや3日目である。今日は理系は物理と英語の試験があった。着実に日程は消化され、試験は終わりに向かっていく。当たり前のことなのだが、月末に一つの原稿の締切を抱えている身としては、時の経過がひどく速いものに思える。
 それなのに、その原稿に取りかかることもあまりなく、今日は明日の現代文の問題を印刷したり、古典の採点に取りかかったりしていた。原稿ももちろん気にかかっているのだが、採点も大きな仕事なのだ。今回は週末に卒業式を控え、その準備などで授業はない。おかげで採点にかけられる時間はかなり潤沢なはずである。しかし、心に余裕が少しもないのは、やはり締切に追われているからなのだろう。
 今日は2月28日。今年は閏年で、2月は明日もう1日ある。それが時間の猶予をもたらしてくれるのか、それとも苦しみの時間をさらに伸ばすだけなのか、複雑である。
 そんな中、今後の指針となりそうな本がこれ。

読むという行為を推進する力

読むという行為を推進する力

 読書反応理論を調べていると必ず目にするのが、この本の筆者、寺田守氏である。その氏の研究をまとめた本である。これは私自身の指針となりそうだ。とりあえずはこれを目標にしていこう。
 ついでに、山元隆春氏のこの本がCD-ROMとなって改訂された。
文学教育基礎論の構築―読者反応を核としたリテラシー実践に向けて

文学教育基礎論の構築―読者反応を核としたリテラシー実践に向けて

 amazonではまだ「和書」となっているようだが、この改訂版が出された。CD-ROM版限定である。私にとっては何とかして入手したかった「超」基本文献である。これをようやく手にすることができ、喜んでいる。大学の先生から借りたけれど、やはり手元に置いて、線を引いたりしたいものである。その願いがとりあえずは叶って、ありがたい。2冊合わせての出費は多いけれどね。