夏期講習後半2日目

 夏期講習の後半が昨日から始まっている。今日は2日目だ。
 後半は私は古典記述対策を担当する。古典の記述は現代文よりは受講希望者が少なく、2クラスで対応可能だ。そこで、私は後半は1クラスだけ担当する。いやぁ、1クラスだけというのがこんなにも楽だとは思わなかった。少なくとも、12時頃に昼食が食べられるものね。
 5日間にわたる講習のうち、3回は古文、2回は漢文とする。昨日は古文、今日は漢文という順番だ。
 古文では文法事項の基本的な確認から始めたが、昨日の「目玉」は古文の文章の主語を確定するための方法を伝える、ということだ。いや、接続助詞で区切るという例の「鬼がドバッ!」なんですけれどね。私の授業を聞いている者は「そうそう、あれあれ」と思ってくれるだろう。まあ、企業秘密なので(ホント?)この程度にしておきますが。
 それの練習をした後で、記述問題を答えるためにどう考えたらよいのかを話す。本当は口語訳の留意点も話すつもりだったのだが、それを扱う時間がなかった。それはまた次回。
 今日の漢文はオーソドックスに(1)句法の確認、(2)書き下し文のための基本文例の確認、そして(3)漢文の文章構造の確認をした。扱った文章が非常にきれいな対照的構造になっているものなので、これ幸いと対照構造を理解できるように工夫してプリントを作る。それを用いて対照構造を視覚化させ、それを意識することで記述式問題で触れるべき箇所が見えることを示す。漢文はこの文章構造を理解することがとても大切だと思う。
 そのためには、使用している『実践総合(現代文・古文・漢文)』のページレイアウトは良くないなぁ。少なくとも文章全体が見開きで見渡せるようにレイアウトして欲しいのだが、このテキストはしばしば文章がページの裏表にわたって配置される。もちろん長い文章は仕方がないのだが、漢文のように長くてもたかがしれているものは、ぜひ見開きで全体が一望できるようにレイアウトして欲しいなぁ。紙が数枚くらい増えても仕方がないだろう、余白が出ても大きく構えてページを構成して欲しい。教材は(教科書もしかり)ちまちまと詰め込まないで欲しいなぁ。