『ハリー・ポッターと死の秘宝』

「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)

「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)

 ついに読み終えた。家で子どもたちが絵本を読むその横で、学校で、東北大のキャンパスで、東北大から帰るバスの中で、そして、今朝の明け方5時半の自分の机の上で、ついに読み終えた。読み終えて、強烈な感情と虚脱感とが残った。ついに7巻に渡るハリー・ポッターの世界が終わってしまったのか、という気持だった。
 最終巻は今までの様々な場面が出てくる。それらがみな最後の物語に活かされる形で出てくるのだ。そして対決と結末。うーむ、詳しくは書くまい。これから読む人に、自分でその世界の終わりを味わって欲しいのだ。
 様々な伏線が張り巡らされているのだが、残念ながらいくつかは分からなかった。最初の1〜3巻あたりは数回読み返したのだが、4〜6巻あたりは1,2回くらいしか読んでいない。しかも、読んだのも数年前のことだ。あまり細かいところまで覚えていることはできない。もちろん、そうであっても最終巻は十分に楽しめるけれどね。でも、これが10代で読むと違うだろうなぁ。物語の細部まで記憶できて、それが最終巻ですべて解き明かされるのだから。
 昨日、東北大からのバスの中で読んでいた時、生徒が、私がこれを読んでいるのに気づいて話しかけてくれた。その生徒はまだ上巻を読んでいる途中だそうで、「内容は言わないでください!」と言った。その通り、ぜひ自分自身で読み終えてね。
 うーむ、虚脱感が残る。ハリー・ポッター最終巻読了症候群に私もかかってしまったようだ。読み終えるのはいつかは来ることだが、この本は、読み終わりたい!という気持と終わらないで欲しい!という気持とが交差する、不思議な感覚だった。よかった。