更新が滞りがちになる…

 このblogは毎日書くことを基本にしているが、時折更新が滞る。4月になってからその回数がやや増えた。理由は、忙しいの一言に尽きる。
 私だけでなく、同僚の何人かも言っているのだが、この4月は何故かしら忙しい。余裕がない。いつもと同じようなペースで動いているのだが、どうも余裕がないのだ。おかげで、先週の水曜日に行った課題テストの採点がまだ終わっていない。こんなことは私には珍しいことだ。
 原因の一つは、国語教育について自分自身に迷いが生じたことだろう。特に、現代文の授業とは何を行うべきなのか、目の前にいる生徒の現代文の力をどのように伸ばすべきなのか、そもそも現代文の力とは何なのか。よせばいいのに、この忙しい時に迷い始めたのである。これは、現代文の授業開きをするために、どうしても「現代文とは何か」を考えなければならないからだろう。そして、国語教育の理想と目の前の授業とのギャップとに悩むことになったのである。そうした迷いがすべてに波及し、なおかつ体調も悪化したために、仕事が停滞した。特に自宅に帰ってからほとんど何もすることができない日が続いた。テストの採点は自宅で行う部分が多い。それが今までほとんどできなかったのだ。
 現代文の授業については、ひとまずの考えを示しつつ、今までのステップを取り戻すことで何とか切り抜けられた。ようやく車輪が回転し始めたような感覚がある。やれやれ、環境の変化にとことん弱い人間である。今回の年度替わりは、自分自身の事前の予想以上に激しい変化だったようだ。その変化に対応するのに、未だに身体や感覚がついて行っていない。
 古典の授業についても、問題点はある。新たに始まる古文単語のテストをどのように軌道に乗せるか、昨年まで教えてきた古典文法をどのように定着させるか、課題は山積みである。
 何とか生徒に、初めての文章でも抵抗感を持つことなく読み解ける力を持たせたい。初めての古文・漢文であっても、持てる知識を用いてある程度は内容を理解できるようにさせたい。そうすることで、古典が実は楽しいものなのだということを実感させたい。そうした願いを持ち続けている。その願いを実現すべく、私は日々格闘することになるのだ。