平家物語

 「木曾の最期」がほぼ終わったわけだが、改めて『平家物語』という作品のすごさ、すばらしさに圧倒されている。人々の生き死にが直接描かれているし、それが強烈な感動を引き起こすのだろう。
 地歴担当の同僚から借りた平家物語の詳しい梗概の書かれている本を読み進めているが、恥ずかしながら私の知らなかった様々な名場面がたくさんあることに気づかされた。そして、そこに描かれた人間の姿に深く心を揺り動かされる。美しいもの、哀れなもの、醜いもの、悲痛きわまるもの等々、平家物語はそうした人間の姿を実に明瞭に示してくれる。
 日本の古典作品は素晴らしいものだ。私の知らない古典作品の中で、本当に素晴らしいものがあるのだ。これからは古典作品もしっかり読まなければだめだね。

図説 平家物語 (ふくろうの本/日本の歴史)

図説 平家物語 (ふくろうの本/日本の歴史)