土佐日記&漢詩の授業

 4組と1組での授業。4組はまだ土佐日記「忘れ貝」が半分残っていた。2首目の和歌の説明から始まり、口語訳をさせながら、文法を確認させながら、親の子どもに対する愛情・感情のところでは相変わらず「ぐぐっ」と来る。全く、涙もろいのにもほどがあるなぁ。何とか説明をすべて終えた。
 1組では漢詩に入って2時間目。おいおい、何でこんなに進度が違うんだろう? 今日は6首の漢詩の音読をさせ、漢詩の詩人たちが一般に考えられるような青臭い詩人ではなく、官僚として活躍しながら挫折した人々であることを紹介する。日本古典における歌人たちと立場はよく似ている。彼らも貴族でありながら、支配者としては大成はできなかった人々だ。ただ、内容はだいぶ違う。和歌は個人的感情を主とするが、漢詩は社会的進言を主とする。
 それらの説明の後、「春暁」を読む。生徒は中学で学習しているので、口語訳等は簡単に進む。ただし、この詩の肝は「何故、孟浩然はこのように朝遅くまで寝ていられたのか?」という問題である。これを考えさせる前で終わってしまった。