理数科体験入学

 今年から体験入学を夏休み中に実施することになった。今日はその理数科の日である。しかも、今回の体験入学の目玉は、新潟高校が誇る教員陣による模擬授業である。今回は理数科ということで、数学・理科・英語の3教科で模擬授業を行った。それぞれ40分授業、5クラスが開講された。参加した中学生は、事前に聴講したい科目を申し出ており、それを割り振って、授業が行われた。
 どの授業も参観可能なので、私はE村先生の数学の授業を主に参観した。他にも、K嶋先生の数学や、Y堀先生の英語も少しだけ見た。どれも大変に工夫された、気合いの入った授業で、とても面白かった。
 E村先生は我が1年4組の副任でもあられる。これは見に行かなくっちゃ、ということで、喜んで見に行く。「フィボナッチ数列」を取り扱った授業であった。黒板に自作の教具を貼り付けて、具体的に提示しながら説明をしており、非常に工夫された授業だった。他の2人の先生の授業は最後の数分しか見られなかったが、これまた工夫された授業だった。
 ただ、どの先生の授業も、生徒がほとんど無言だったのが気になる。授業は、生徒はしゃべっちゃいけないのだろうか? 教員が説明するばかりが授業なのだろうか。私は国語の教員なので、特に国語は生徒との対話によって授業を成り立たせるべきものだと考えている。よって、対話のない授業は、私にとって不成立である。もちろん、教科の特性があるから一概には言えないけれど、今日の授業はどれも素晴らしかったが、その1点が気になった。
 来週火曜日には普通科の体験入学がある。その時、私も国語の模擬授業を行う。さて、上に書いたような、「生徒との対話」を実現した授業が展開できるかな?