後期期末考査3日目

 しばらく授業をしていないから、あまり気づかないでいるが、実は今は期末考査期間中である。そして今日は早3日目。昨年ならばキリキリと頭のねじを巻いて問題作成やら採点やらをしていた時期だ。
 というのも、今日と明日とは授業のない3年生にも試験監督をさせようという、ありがたいんだかありがたくないんだかの教務の配慮により、1年生の理数科の試験監督に行ってきた。違う学年の生徒に対する時は、やはりどことなく緊張する。当然だね。誰一人として知っている者はいない。その空間に65分間も缶詰になるのだから、普通ならいたたまれない状況だ。しかし、ある意味で新鮮な気持ちで1年生たちを見渡すこともできた。これが2年後には我々の理数科の生徒たちのようになるのかぁ〜、なんてね。
 明日は確か2年生のクラスに試験監督に行く予定である。これまた緊張を強いられる。しかし、楽しみでもある。

小論文指導が佳境

 小論文指導がいよいよ大詰めになってきた。昨日課題を持ってきて、私が会えなかった生徒の指導を午前中に終える。その後、新しく指導を求める生徒が2人来た。さらにもう1人増えそうなのだが、さすがに目一杯なので、こちらは他の先生に何とか回そうと思う。それぞれが難しい課題に取り組んでいる。私の理想としては、こうしたレベルの問題に自分の言葉でがっちりと取り組むことのできる生徒をもっと多く育てたかった。そのためにはやはり目先の受験技術に走っちゃぁいけないね。物事の真相を想像力を働かせてとらえ、自分の言葉で語る、ということは小手先の技術では到底できるものではない。これには長い時間とたくさんの言葉の集積が要る。本を読み、自分の考えを表出する。この経験を積み重ねるしかない。
 前期試験はいわば知識の勝負である。後期試験は総合力の勝負だ。その総合力を、もっとつけさせたかったなぁ。そのための指導を、もっとしたかったなぁ。

生徒の声を久しぶりに聞く

 生徒の受験先の受検番号を聞いておく、という仕事のために、1月以来なかなか会えなかった生徒たちに電話をする。まだ全員の声を聞いてはいないが、久しぶりに話す者もいる。彼らの声を聞くと、非常に嬉しくなってくる。生徒の声が、こんなにも慕わしく、懐かしく聞こえるものなのかと、少々驚きである。確かに、それだけ長く離れているからね。
 受検番号を聞き、前期試験の手応えについて聞き、近況を聞く。みんなまあまあ元気そうだ。もう少し、みんな頑張れよ。時には学校に来て、顔を見せてくれい。