『メディアとのつきあい方学習』

 インターネットで知り合うと書くと、すぐにいわゆる「出会い系サイト」を考えてしまい、眉間にしわを寄せたくならないだろうか。しかし、インターネットはあくまで出会いの場を提供しているにすぎず、ニーズが学習であれば、この島の学校のように望ましい学習体験を得ることができる。ニーズが異なると、事件性を帯びてしまう。メディアはあくまで透明で、そこを使う人間の心が露呈する。私たちはそのことをしっかり把握しておく必要がある。(p21)

重要な指摘である。われわれはつい、インターネットやPCを目の敵にしがちである。しかしそれは、自らのインターネットやPCに対する自信の無さや偏見の裏返しでしかない。インターネットやPCはいわば鏡である。人の心が映る。それを使う人の心が反映するのだ。メディアを排除するのではなく、メディアとのつきあい方を教えるべきであることを示唆する。