芸術鑑賞会

今日は本校3年に1度の芸術鑑賞会があった。午前3時間で授業を切り上げ、午後から生徒全員徒歩で20分ほどの新潟県民会館に行く。


今回は演劇の鑑賞である。題目はシェークスピアの「ベニスの商人」。大変に楽しく、興味深いものだった。台本は原作をやや翻案したもので、現代日本の高校生たちも大いに笑えるようなギャグが入れられたものであった。そのせいか、本校の生徒たちも大いに笑い、また真剣に楽しんでいた。


本物の力は大きい。大きな舞台装置、時代考証のされた衣服、演技者たちの肉声と肉体の動き、そして古楽器による音楽。どれもが本物の力を感じさせ、圧倒させられた。私は基本的に演劇は好きなのだが、今回も十分に楽しませてもらった。


それにしても、本校生徒の鑑賞態度は立派なものである。開演直前はホールを雑談のうなりが埋め尽くしていたのだが、暗転し幕が開くやいなや客席はしんとして、全員がステージで繰り広げられる世界に集中していたのがよくわかった。実際のホール(学校の体育館ではなく)、本物の力のせいもあるだろうが、この態度には感心した。