ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』を読み終えた。読み始めて1週間くらいかな。4日間くらい、夜中過ぎまで読んでいて、それで読み終わった。なかなか面白かった。今回も次から次へと話が展開するのはさすがである。
他の人の感想を読むと、「ハリーが怒ってばかりで嫌になる」というものがあった。でも、それは当然だろう。彼のような状況に置かれたら。周囲に彼を信じる者はほとんどおらず、わずかに残るロンとハーマイオニーに対していらだちをぶつけるのも無理からぬことだ。私にとっては、ハリーのあの怒りは十分理解できた。
帯に書かれていた、「真実が明かされる」という言葉に期待をしていた。確かに1つの真実は明らかになったが、少々物足りなかった。まあ、これでハリーの両親がヴォルデモートに襲われた理由も、赤ん坊のハリーが狙われた理由も明らかになった。ハリーが叔父さんの家で育てられた理由も明らかだ。そして、第7巻でこの物語がどのような結末を迎えるのかが多少推測できるようになった。でも、まだ少々物足りない。まあ、第5巻時点ではこの程度であろうが。
ハリーの初恋もどうやら不首尾に終わったようだ。でも、ハリー自身がこの恋にのめり込んでいるわけではないから、この結果は当然とも言える。
というわけで、どれも納得のできるものだった。第4巻よりも、私にとっては納得のいく読後感で、面白かった。