コメント書きが楽しくなってきた……

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 金曜3限の教養Ⅰ(国語)はリーディング・ワークショップを行なっている。リーディング・ワークショップもライティング・ワークショップもプロセス・アプローチの教え方なので、学び手が作業しているまさにその時にアドバイスをするのが本来の方法だ。しかし、授業での読書の時間は今のところ15分程度しか取れていなかったので、十分なカンファランスを行うことができなかった。そこで、授業の終わりに書かせている大福帳へのコメント書きに力を入れている。

 大福帳のコメント欄へは、今のところかなりの分量を書いている。どうしても時間が取れないときは「OK」としか書けないけれど、今回はそれは1回で済んでいる。だいたい、毎回2〜4行のコメントを書くことができている。一人一人への対面のカンファランスが不十分なので、このコメントを通して少しでも学生たちへのサポートをしようとしている。

 最近は学生たちもこの授業のやり方に慣れてきたのか、読書の良さが理解できてきたのか、彼らが書く内容も面白くなってきた。これを読み、一つ一つコメントを書いているのだが、次第にこれが楽しくなってきた。そして、時々質問がある。この質問が授業を進めていく上では参考になる。学生たちがどんなことに悩んでいるのか、躓いているのかが分かる。これへの回答コメントを書くとともに、その質問があったことを授業でも紹介し、回答も紹介している。これがまた彼らの質問意欲を掻き立てるらしい。今日の大福帳にはいつになく質問が多かった。この質問への回答を考えるのも楽しみである。

 この授業はブックトークをすることを学期の終着点にしている。その第1回のブックトークが近づいてきた。ミニ・レッスンで教えてきたこと、大福帳へのコメントでサポートしてきたこと、授業の終わり頃に学生同士ピア・カンファランスで話し合ってきたこと、Scrapboxで読書ノートやブックトークの原稿を書いてきたこと、それをお互いに参照し合えること……。これらがどう功を奏すか、楽しみである。