後期の授業が始まった

 後期の授業が始まった。今週から本学では後期が始まったのだが,私の担当する授業の中で,授業らしいものは今日からいよいよ始まった。しかも,2限から4限の3コマ連続(もちろん昼休みははさむけれど)だった。3コマ中2コマは言葉指導法Ⅰ,最後の4限は国語だった。
 言葉指導法Ⅰは昨年の内容をほぼ踏襲するつもりだ。昨年,初めて「絵本探究」を取り入れた。こちらが指定する絵本についてグループで様々な角度から調べさせてまとめ,発表させる内容である。少なくとも昨年は,学生からの感触は良いものだった。まだ始めたばかりだし,今年も継続して行ってみたい。
 国語は,今まで3年間続けてきた内容を大きく変更させる予定である。今までよりもよりリーディング・ワークショップに取り組む授業とする。今まではどちらかというとライティング・ワークショップの要素が強いものだった。最後に創作をさせることを基本とし,その創作の代わりにブックトークやらインタビューやらをやってもいい,という位置づけであったと思う。今年から別の教養科目の授業でライティング・ワークショップを取り上げているので,この水曜4限の国語の授業ではリーディング・ワークショップに特化した内容にしようと考えた。
 今日はそのガイダンス。高校までの国語の授業の課題を指摘し,それを補うのがこの「国語」の授業なのだということを話した。私が今までの国語の授業の課題について話をすると,多くの学生が「ああ,そう言えば」という顔をする。指摘をすれば,みんなその矛盾に気付くのだ。しかし,生徒として授業を受けていたときは,「こういうものだ」という意識しか持たなかっただろう。それは教員も同じだ。自分たちが受けてきた授業,研究や授業公開などで見ることができた授業,それを再生産することしか思い浮かばない。いや,私だってそうだったのだ。だから,別のあり方があると知ったとき,私は衝撃を受けたのだ。
 学生たちにこうした思いを味わわせることができたかどうか分からない。彼らは国語教師になろうとしているわけではないからなぁ。もしかして,幼児教育においても我々の認識を覆す教え方・学び方があるのかな? それはワークショップ型授業の方向性にあるのかな? 少し興味深いところである。
 それにしても,iPadのOSをiOS11に変えてから,不具合が連発している。今まで使えていたポインターは認識しなくなるし,タイマーとして便利に使っていたアプリも非対応になった。タイマーは別のものを探すとして,SATECHIのスマートポインターは便利に使っていただけに,ちょっとショックである。さて,代替をどうしようかな。