『こころ』の授業

 9組での授業。今日は大清掃があったので、60分授業である。『こころ』の授業も5時間目である。そのうち1時間目はあらすじを書かせ、2〜4時間目はファシリテーショングラフィックを用いて、Kが自殺した理由や、Kが死ぬべきだったと考えたのはいつのことかとか、私の全生涯に対してKの自殺はどんな意味があったか、などをグループで話し合わせ、考えさせてきた。しばらくblogから遠ざかっていた間にそんな授業を行っていた。
 今日はそれらの話し合いを基にして、生徒個々が自らの『こころ』論を書く時間である。上記の3回のグループでの話し合いの際に設けたテーマから選んで、話し合った内容を参考にしながら、自らの論を述べさせるのだ。
 文化祭が終わってすぐの授業なので、話し合いの内容を思い出すのが難しいかなと思い、話し合いで彼らが描いたファシリテーショングラフィックの模造紙を持ち込んだ。そうすると、やはり何人かの生徒が自分たちのグループの紙を見直して、内容を確認していた。その後約50分間、生徒は集中して書いてくれた。時間が終わってみると、半分くらいの生徒が提出した。いやいや、大したものである。これは内容が楽しみだ。
 でも、私としてはこの『こころ』論よりも、別に与えた「あらすじ 再提出」の方が関心が深い。話し合いによって、最初に書いたあらすじと今回書くあらすじとがどんな内容の違いを見せるのかが興味深く思っている。
 さて、どんな結果が出るかな?