後期のクラス役員を決めた

 10組で後期のクラス役員を決めた。級長・副級長に司会進行をさせ、まずは新級長・副級長の立候補を募った。理想の追求なのだが、級長・副級長はぜひ立候補でしっかりと選びたい。そこで司会者には立候補を受け付けるよう指示し、後は私は教室の後ろで見ていた。ところが我がクラスの生徒たちはいっこうに手を挙げようとしない。本当にこのクラスは、私がこれまで担任したクラスとは違って、こうした役職への立候補が出てこない。
 そこで、「勇気を出せ! 前に立つ勇気を持て!」と鼓舞し、後は司会の二人に全てを任せて、私は教務室に帰った。あるいは私がその場にいることで、私を頼ってしまうのを避けさせたいと思ったからだ。自分たちで何とかする、そのことを徹底させたいと思ったので、あえて担任の私はその場にいない方がよいと判断した。そして司会には、決まったら私を呼びに来るようにと指示した。
 ところがいつまで待っても私を呼びにやって来ない。おいおい、とうとう最後までにらみ合いを続けたのかい、とあきれて、仕方なく時間の最後に様子を見に教室へ行った。そうしたら、ちょうど他の役職も全部決め終わったところで、懸案の級長・副級長もちゃんと立候補が出たようだ。やれやれ。案ずるよる産むが易しとはこのことかな。ほっとした。でも、立候補が出た瞬間を見たかったなぁ。私がその場にいても、彼らの決定にはあまり変わりなかったかな?
 ともあれ、生徒の力を再確認できて、嬉しかった。