冬季講習スタート

 今日から3年生は冬季講習である。土曜日も含めて、来週の月曜日までの4日間の日程である。この時期の講習といえば、もちろんセンター演習である。
 国語は90名くらいの生徒が受講を希望した。それを3クラスに分けて、私は1限と3限を担当する。とはいえ、今回の講習は65分間の講習時間の中、40分間は問題を解く時間とし、残りを問題解説にしている。そう、特編Aと同じ内容なのだ。もちろん問題は違うけれどね。
 ということで、今日は評論と漢文の問題を解かせる。今日の評論は論が段落の進行と共にどんどん発展していく、というタイプの文章であった。こうしたタイプの場合は、段落冒頭の接続詞に注目していき、現在の話題がどこまで続くかを見きわめた上で、そこまでの内容を要約するという作業が必要になる。本当に、こうしたタイプの問題を解いていると、いかに要約の練習が重要かがよく分かる。要約をもっと徹底的に練習させておけば良かったと後悔する。1年生の頃から、評論を1つ読むたびに要約をさせておけば良かった。あるいは要約の練習テキストを与えて、宿題として課しておけば良かった。それほどに、要約は基本的な言語技術であり、言語能力である。国語は言語能力を伸ばすもの。そうした力をつけさせる授業であったかどうか、この3年間の私たちの授業の内容が問われる今日この頃である。
 生徒は概して要約が弱い。それはとりもなおさず、要約の練習量が足りない、ということだ。ちゃんと要約の方法を教え、その見本を示し、生徒にどんどんやらせ、その結果を相互評価させる。こうした授業を展開するだけでも、要約に対する苦手意識がだいぶ軽減できるはずだがなぁ。
 生徒が自己採点した結果を見てみたが、今回はむしろ漢文が得点できなかったものが比較的多かったようだ。うーむ、少しぐらい句法が典型的な型を示していなくとも、話の流れからそうした意味であることを見抜いて欲しいなぁ。