「師説」の授業

 8組での授業。「師説」に初めて入る。前回は音読を半分ほど終わっていたので、今日はその続きから行う。残り半分を私が読み、その後、生徒に存分に音読練習をさせる。私は古典の音読にかなり時間を使う。だいたい、まず私が読み、その後で生徒に個人練習をさせ、次に二人ペアで互いに読んで確認をさせ、その後で全員で読む。少なくとも5回は文章を読むことになる。さらに、毎時間の最初に、今日扱うはずの範囲の一斉音読をさせる。まあ、これでも生徒にとっては音読は少ないのだろうね。特に漢文などは、読めさえすれば意味は自ずと分かるところがあるし、読み慣れによって漢文独特の表現も体得できるはずである。しかし、生徒の実態はそうではないのだから、まだ音読が足りないのだろう。「全員が一糸乱れずに大きな声で音読ができる」という課題で学び合いをしたり、あるいは群独をする、という取り組みをすべきなのかも知れない。
 さて、「師説」の5段落構成を確認し、その中から主要人物を抜き出し、それらの関係を整理する。そして、韓愈が当時の支配階級に対する批判精神を持ってこの文章を書いたことを説明し、その執筆事情が書かれている第5段落から口語訳を始める。8組の生徒はあまり驚きもせずに対応していった。うーむ、面白くないなぁ。(^_^)
 というわけで、このクラスもまあまあ順調に進んでいる。