玉鬘の授業

 4組と2組での授業。4組は玉鬘一行と右近とが同宿した宿で偶然に一つの部屋に入る、という場面を読む。なかなか面白い場面なのだが、生徒の反応は非常によろしくない。いつもの活気が見られない。1限だというのに居眠りしている者までいる。湿気が高いのに教室はエアコンをつけていなかったせいかなぁ。それとも私の授業のせい? まあ、ひたすら口語訳と説明の繰り返しだものなぁ。この授業がどこへ向かっているのか、何をしようとしているのかが分からないからね。だから結局、古典というのは口語訳さえしてしまえば終わり、という誤った認識を植え付けることになる。そうではないと心から思っているが、実際にやっている授業はそれを繰り返し繰り返し生徒に教え込んでいる。うーむ、矛盾しているなあ。
 2組は本文にようやく本格的に入る。今はまだ初めなので、生徒は真面目に授業を受けている。しかし、これを繰り返すと上の4組と同じ症状に陥るだろうな。何か手を打ちたいが、さりとて文法事項もしっかりと教えたい。どうしたらよいだろう? やっぱり『学び合い』?