「舞姫」の授業

 1組での授業。今日の授業はこの1コマのみ。私はこういう時間割が週に1回ある。空き時間には仕事ができていいのだが、1コマの授業にかなり思い入れが入ってしまい、うまくいかないことが時々ある。今日は……、まあまあかな。
 前回の授業のリーダー・レスポンスで、「こんなエリスに一言どうぞ!」というお題で書かせた。特に、家に持ち帰って書かせたためか、力作がたくさん出てきて、嬉しかった。その中から、ロード・オブ・ザ・リングのゴラムや、源氏物語六条御息所と関連づけて考察したものがあった。また、人間のホルモンとの関係からエリスの行動を説明しようとしたり、エリスにとって豊太郎は父代わりであったという説を述べたものもあり、非常に充実していた。それらの4作品をワープロで打って印刷し、生徒に配布した。友人の意見に影響されてくれるだろうか。
 さて、今日は豊太郎が天方泊の誘いを受けて帰国することを「承りはべり。」と承諾してしまうところである。ここは、豊太郎の心情はもちろんだが、天方泊の態度についても十分な注意を向けたいところである。生徒に発問して確認しながら読み進めていった。思ったよりも進まなかったね。本当は豊太郎が人事不省に陥るまで行きたかったところだが。
 さて、「舞姫」もあと1時間くらいだろう。その後で悪因ランキングをさせるので、おそらく「舞姫」一つに15時間くらいかけることになる。かけ過ぎか? いや、それだけの価値のある作品だと思う。特にリーダー・レスポンスをやりながら進めていったものね。時間がかかるのは仕方がない。もう少し少なければベストだが。内容読み取りで10時間くらいがいいのかな。