「舞姫」の授業

 9組と1組での授業。理数科と文系普通科のため、進度が極端に違う。9組はようやく豊太郎が自我の目覚めを迎えたところ。1組はやっとエリスに出会って、彼女の置かれた状況の過酷さが分かってきたところだ。9組は仕方がないかも。何しろ今日を含めて5回しか授業がなかったのだ。まあ、5回目なのにまだこの場所か、という意見もあるだろうが。はい、楽しんでおります。また、リーダー・レスポンスをやっているせいもあるだろうね。進度が概して遅い。
 9組は比較的淡々と進む。1組はとりあえずプリントを使ってエリスが置かれている状況を確認した後、エリスが自宅に帰って母と言い争ったことや、その後母が慇懃に豊太郎を招いたこと、招かれた部屋の様子、豊太郎とエリスを残して母が部屋を出て行ったこと、などなどを挙げた上で、エリスが泣いていた理由を読み取らせ、リーダー・レスポンスとして書かせた。ノートを回収した後で、解釈できることを説明する。
 後で生徒の書いたものを読んでみたが、まあまあ状況をよく理解していた。ただエリスに対する悪い説が出てきたのには驚いた。彼女が泣いていたのも男を引っかけるためだったというのだ。うーん、それは成り立たないと思うがなぁ。