「舞姫」の授業:豊太郎の悲しみは何メガトン?

 9組での授業。理数科の現代文は2単位で、2週間で3コマしかない。よって、本当にゆっくりと進む。まだ全体構成を確認している最中だった。
 そこで、これはこちらで一気に終わらせ、できるだけ速く第1段の読解に移る。それでも授業の3分の2を使った。全体を知ることは大切だからね。
 その後、昨日の1組と同じようにして、豊太郎の悲しみが「人知らぬ恨み」であることを確認し、それを説明している箇所を探させた。まずは個人作業、その後で隣近所で見つけたものを情報交換するようにと指示した。さすがは理数科である。すぐに活発な話し合いが生まれる。2クラスとはいえ、3年間をよく交流しあっている者同士だ。お互いを結構よく知っているからだろう、難なく話し合いが始まるのはうらやましいことだ。
 生徒から見つけた箇所を出させ、それをまとめて授業を進める。後半の部分はだいたい終わったが、前半の「日記の成らぬ縁故」について触れることができなかった。来週に持ち越しだ。