若紫&鴻門之会の授業

 最近、授業の内容が淡々としている。古典の方は扱うべき内容が多くて、それらをとにかく標準程度は教えておく必要があると思うので、ひたすら口語訳をしている。現代文の方は、生徒に研究させることが一段落したので、今は内容の確認を残りの少ない時間で終えようとしている。どちらも私が主導で教えていくスタイルである。まあ、今は仕方あるまい。毎回、実験的な授業を繰り返すのも良いが、時にはじっくりと教材の深いところを教師から教えられるのも良いのではないか。また、私的な方で、聖書の話をするための準備もしているので、今はなおさら新たな取り組みに取り組めないでいる。古典は鴻門之会に入ったので、生徒が読み込んでいく取り組みに取り組みやすい時なのだけれどね。
 というわけで、6組と7組の授業である。7組では若紫の最後の部分を、一つ一つ文法的事項や内容読解の事項を確認しながら、口語訳を進めていく。これで一応「若紫」は終わった。
 6組では今日から『史記』の鴻門之会に入る。今日は導入と本文の音読で1時間が終わった。鴻門之会はいいなぁ。漢文独特の屹立する表現が連続する。読んでいてスカッとする。何度も読んでいるこちらとしては、もう分かりすぎるほど分かっているので、すいすいと内容が入っていく。でも生徒はそうではないのだろうなあ。そもそも読み下すのだけでも練習が必要だ。しかし、十分に練習させたい。漢文は音読が本当に大切だからだ。
 ところで、この6組の女子生徒が私のところに来て、『あさきゆめみし』を借りていった。何でも、彼女たちで『あさきゆめみし』はプチブームなのだそうで、3名ほどが読み回している。いいねぇ、ぜひ読んでくれたまえ。そして、源氏物語の世界に少しでも馴染んでくれたら本望である。