評論の授業
4組での授業。「死にたまふ母」を終え、今日から評論に入る。川田順造の「記録すること、表現すること」という題名のエッセイである。「評論」というカテゴリーだけれど、やはりエッセイだよなぁ。
今回の評論の読み取りでは、文章構造を図示化することをテーマとした。文章構造の図示化は、3年前にマップを使って構造を図示化することをやったことがある。昨年も同様に行ってみた。今回の図示化はその流れにあるものだが、マップを使うのではなく、論理のつながりを図に表す方法を用いて、文書全体の構造を図示化しようというのである。
下記の本を参考にして、論理展開をビジュアル化する図示の例をプリントにまとめて、生徒に示した。
論理的に考える技術 図形化すれば考えはこんなにまとまる (サイエンス・アイ新書)
- 作者: 村山涼一
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2006/10/17
- メディア: 新書
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- まず、全体を音読させる。
- 次に、各段落に段落番号を付させ、その段落の中で最も大事な部分に1本だけ傍線を引かせる。
- 同時に、接続詞を○で囲ませる。特に段落の冒頭にある接続詞には△で囲ませる。
- このようにしてまとめた、一つの段落につき一つの部分を一要素とし、それを四角の中に入れさせて紙に書き、次の段落との関係を図示で示すように、と指示する。
生徒がどこまで取り組んでくれるか心配だったが、でも案外真剣に、熱心に取り組んでくれた。実際、私もこの授業の直前に自分でも図示化してみた。なかなか頭を使う作業だったが、それでもこれをすることにより、この文章の論理構造がきわめてクリアになった。これはなかなか良い方法だ。
与えた時間が短すぎて、生徒は時間内には完成できなかった。反省事項である。文章の音読などやめてしまおうかな。でも、漢字の読み方でまだ不正確な箇所が2,3カ所あるんだよね。