プロジェクト・ワークショップに参加

 今夏の研修ツアー第3弾。楽しみにしていたプロジェクト・ワークショップに参加してきた。始発の越後線、始発の新幹線に乗り、湘南新宿ラインで気分が悪くなり、千歳烏山駅で迷って、駅を一周してきた甲斐があった。大変有意義な会だった。
 プロジェクト・ワークショップは『ライティング・ワークショップ』を上梓された吉田新一郎さんを中心として、ライティング・ワークショップを実践していこうという教師の集まりである。その中学・高校・大学チームの会合が昨日と今日に渡り開催されていた。私は今日だけの参加である。

ライティング・ワークショップとは

 ライティング・ワークショップとは、日本では「作家の時間」と紹介されている。子どもが作家になり、「書きたいものを書く」ようにさせる。特に書かせたいテーマは設定しない。子どもが書きたいものを書かせるのである。そして、1時間の授業ではミニ・レッスンが10分、書いている時間が30分、共有の時間が15分くらいであろうか。ミニ・レッスンでは子どもの意欲を高めさせたり、子どもが書いている作品から必要と思われるライティングのテクニックを短く教える。書いている時間では、子どもが書く活動が中心だが、カンファレンスとして教師がひとりひとりに声をかけたり、ピア・カンファレンスとして子ども同士が教え合う活動となる。共有の時間では、生徒の書きかけの作品をいくつかみんなに紹介したりする。

私の参加

 この会はすでにライティング・ワークショップを実践している先生方が自らの実践を紹介し合い、その問題点や悩みなどを共有し、さらに実践上のアイデアを交換していた。私はそれらがほぼ終わった段階で参加したことになる。
 最初に私ともう一人の今日から参加した方も含めて全員が自己紹介をする。その後、私ともう一人が自らのこれまでの実践を話す。もう一人の方は女子聖学院の先生で、筑田さんと一緒にライティング・ワークショップを実践しておられる方である。でもその方も初めてこうしたことに取り組んでおられるので、まだ暗中模索の段階であった。この方に対し、「大切なお友だち」の時間として参加者から質問やアドバイスなどがあり、さらに「ラブレター」として感想やアドバイスをA6の紙にそれぞれが書いて、その方に渡した。
 午後からは、夏休み以降の活動計画をそれぞれが立てる。それを「宣言」として一人一人が全員に紹介し、すぐに「大切なお友だち」の時間を設けて質問やアドバイスがあり、「ラブレター」を全員が書いて発表した方に手渡した。
 私も今後の活動についていくつかお話をした。私の順番が回ってきた時は(この日に限ってジャンケンに勝ってしまった)時間が足りなくなっていたので、質問は1つだけ。でも全員からいただいた手書きの「ラブレター」はとても嬉しかった。勇気づけられ、励まされた。これはいい。授業で使ってみよう。
 というわけで、強行軍ではあったが有意義な会に参加できた。これからもこの活動は続く。私も少しずつ実践していくつもりである。