活舌調音は大好評!

 先週の言葉指導法IIで「活舌調音」について取り上げました。絵本の読み聞かせを行うにあたって、自分の喉の調子や活舌が良くなかったら、自在に声を出すこともできません。よって、活舌調音を紹介し、試してみました。
 今日は、その際の授業の大福帳を読んで、コメントを書いていました。私の読み聞かせに対する感想も書いてあって嬉しかったのですが、やはり多いのが活舌調音に対する感想でした。また、授業でiPhoneのボイスメモを使って自分の活舌調音の声を録音させたのですが、このことに関しても多くの感想がありました。一部抜粋しますと……、

  • 来週の読み聞かせは、はっきりした声と登場人物の話し方を意識して読みたいです。今日早口言葉をやってみて読みにくいものも正確に同じリズムで読めるようになりたいと思いました。
  • 先生の「じごくのそうべえ」の読み聞かせ、迫力があり、キャラクターの個性が出ていて、お話に引き込まれました。私もお話の中に連れ込めるような読み聞かせをしたいです。
  • 私も読み聞かせをする時、声を人物で変えたりすることが苦手です。あと活舌もあまり良くないのでなんとかしたいですね…。読み聞かせに必要な7つの注意点はしっかり覚えておきたいと思います。
  • 私は、滑舌が悪いので、今日の授業はとても役立ちました。ボイスレコーダーで自分の声をとってみて、初めて自分はこんな声をしているんだ、と思いました。普段思っていた声と違っていて驚きました。
  • 普段から早口で、滑舌も悪くて悩んでいたので、この授業で習ったことを意識して話したり、読み聞かせをしたいと思いました。あと、自分の声質を録音聴いて改めて知ったのですが、あまり良くなかったので悲しいです。

あるクラスのものを、名簿順にあまり選別しないで書き抜いてみましたが、学生たちの実感が良くわかると思います。滑舌練習を「早口言葉」と書く学生が多いのには閉口しますが……。しかし、彼らの素直な感想や驚き、学びの実感が現れているように思います。
 今までも絵本の読み聞かせについては何度も取り上げてきました。読み聞かせの仕方についても授業で取り上げました。しかし、今回のようにしっかりと取り上げたことはありません。また、滑舌に学生の意識を向けさせたのも初めてです。これは、読み聞かせをしようと思う場合には必須のことなのではないかな、と思います。
 読み聞かせの際には滑舌の練習を! これ、なかなか大事なことです。