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言葉指導法Iの授業

非常勤でお世話になっている高校は昨日から授業が始まったが、短大は今日から授業が始まった。私の短大での、今年最初の授業は言葉指導法Iである。
この授業では、ここしばらくは絵本の読み聞かせを取り上げている。年をまたいでの今日はその3回目である。これまでは年齢別の絵本の選び方や読み聞かせの方法と練習などをしてきた。今日はそれらのまとめとなるとともに、学生たちに絵本のレパートリーを増やしてもらおうとする授業である。
学生たちは実習やボランティアなどで幼稚園や保育園に行く際に、子どもたちから「絵本を読んで」と頼まれることが多い。その時に、子どもたちの願いに対応できるよう、学生にはたくさんの絵本を知っていてもらいたい。そして、子どもたちの実態や思いに合った絵本をすぐに選んで、読み聞かせをしてあげられるようになって欲しい。しかし、意外というか、まあ当然かなというか、学生たちはそれほど多くの絵本を知っているわけではない。自分が幼い頃に読み聞かせしてもらった本などは覚えているが、それであっても数冊にすぎないだろう。それでは、数回読み聞かせをしてやったら、もうレパートリーが尽きてしまうことになる。そこで、自分が読み聞かせをしたい絵本のレパートリーを増やそうというのが、この授業の目的である。
本学には「教職実践演習室」という部屋がある。これは実際の園を模した内装が施されており、部屋は板張りで、一部は畳が敷いてある。また、部屋の壁には絵本がたくさん備えてある。そこで、学生たちは畳屋板張りの上に座って、くつろいだ格好で絵本を手に取り、じっくりと絵本に触れつつ、自分が読み聞かせたい絵本を選んでいくわけである。今日は、「読み聞かせたい絵本 BEST20」を選ばせ、それらの絵本の良さや読み聞かせをする際のポイントをまとめたり、友人同士で読み聞かせを実演したりさせた。それをプリントにまとめ、自分のBEST20のリストを作らせた。
こうして作成したリストは、学生たちにとって良い財産になってくれると嬉しいな。実習や、保育の現場に立った時に、そして子どもから「絵本を読んで」と頼まれた時に、このリストを見直して、ふさわしい絵本を選ぶ参考となれば良い。
幸い、学生たちはとても熱心に取り組んでくれた。そして、じっくりと絵本に触れることができたのを楽しんでくれた。絵本の力だなぁ、と思う。私は授業という枠組みを使って、学生たちを絵本に出会わせただけである。あとは絵本自体の力が学生たちの心を動かしてくれるだろう。絵本の素晴らしさを、私自身も改めて感じる授業であった。