学園祭への準備

 本学では今週末、29日(土)と30日(日)の2日間、学園祭(青空祭)が行われます。今年も我が峰本ゼミは模擬店を出店すべく、準備を進めています。学生たちにいろいろ話し合わせた結果、なぜか昨年と同じく「おにぎり+豚汁」を売ることになりました。なかなか渋い選択だなと思いましたが、昨年はかなりの勢いで売れて、無事完売しました。今年もそうなるだろうと思います。他のゼミで、ご飯系の模擬店はそんなに多くはないのです。どうしてもスイーツ系に偏っているので、我々のメニュー選択は間違っていないと思います。
 いよいよ今週末だということで、学生たちの準備も大詰めのはずなのですが、今年はなかなか手こずっているようです。学友会の意向とのすりあわせや必要物品の準備など、解決しなければならない問題は次から次へと湧き起こっているようです。学生たちの様子を見るとやや殺気立ってはいるものの、話し合いでは常にユーモアを忘れずに話をしています。こうでなくてはなと思います。私はその話し合いの場にいて、ニコニコして聞いているだけです。アドバイスを求められればしますが、基本は聞いているだけ。だって、学生たちのゼミですから。彼らが自分たちで解決し、盛り上げていかなければ面白くもないでしょう。
 というわけで、私は何にも心配しません。前日に買い出しなどで手伝いはするものの、後は全部学生たちに任せようと思います。つまりは、私もゼミのメンバーの一人として、できることをやるだけです。私が主導することは決してしません。それは、ゼミ活動とは対極にあることです。
 考えてみると、こうした模擬店出店のための準備の苦労は、本当に買ってでもせよ、と言いたいところです。学生たちは正直言えば、まだ子どもです(年齢的にも)。2年生は、この時期になれば実に多くの経験を積んでいます。すでに5回の実習を経験し、また園と交渉して自主実習を行ったりしています。しかし、一つのレクリエーション活動を最初から最後まで企画・準備・実施する経験はまだそれほど多くありません。こうした経験は、来春になって保育の現場に立とうとする彼らにとって、買ってでもしておきたいものです。その意味で、今回の模擬店出店はとてもいい経験になるでしょう。前回のゼミ旅行が良い経験の一つになったように。これらは、ただ楽しんだことだけが意味をもつのではありません。こうした企画をし、準備し、失敗し、対策を練り、やり遂げるという経験が何より大事です。保育の現場に、つまりは教育の現場に立つ人間には、そうした経験がとてもとても大事です。学生時代に良〜く経験させたいものです。
 さあ、楽しみだな〜。今年はどうなるのかな。私も両日とも少し顔を出して、学生たちの作るものを買い求めようと思っています。