私、転職します

 私はこの3月末で、30年間勤めた新潟県公立高等学校教諭を辞職し、4月より、新潟青陵大学短期大学部幼児教育学科の准教授となります。転職して、新しい分野にチャレンジすることとなりました。
 30年間勤めてきた高等学校教諭の職を離れるのは大変に寂しいことです。私は5つの高校現場と1つの行政組織とに勤務してきました。その間、多くの生徒たちに出会い、彼らから教えられ、彼らの笑顔に助けられてこの30年間を歩んできました。そして、彼らを教えることに心からの喜びと誇りとを持って仕事に携わってきました。その馴染み深い高校教諭の職を辞して、新しい仕事に着手します。ちょっぴり(実はかなり)寂しいです。
 しかし、大学で教えることは10数年来に渡る私の夢でした。自分で一から教えることを準備し、思う存分に教えたい。そんな夢に対して、チャンスを与えられ、道が開かれたことに喜びと不安とを感じています。今までは次の世代を担う高校生たちを教える仕事でしたが、これからは次の次の世代を担う子どもたちを教える学生を教える仕事になります。責任のある仕事に身の引き締まる思いですが、精一杯勤めたいと思います。そして、私なりの教育と研究を展開していきたいと思っています。
 幼児教育という分野はもちろんのこと、短大での仕事は未経験の分野です。多くの失敗を繰り返すことでしょう。今までの経験で生かせるものはどんなものでも生かすつもりですが、私の手には余ることもあるでしょう。その時には、素直に学生から学びたいと思います。私の理想は、学生と共に学んでいくことです。学生が互いに学び合い、私もその中でサポートするとともに、そのサポートの仕方を研究し、それ自体を学生に学ばせたいと思っています。私の研究も教育も、学ぶ者たちがいなくては始まりません。学ぶ者たちの中で、学ぶ者たちと一緒に、私自身も学んでいこうと願っています。
 このblog日記も、新しい仕事に就くと同時に、リニューアルしようと思っています。これからも多くのご指導とご意見をお願いいたします。