事務引き継ぎ

 今日から3日間、妻と子どもたちが東京に行く。その準備を妻は昨日必死に行っていたが、何しろ5人の人間が動こうとするのだから、衣類等の荷物の準備が半端ではない。結局昨日では終えることができず、今朝の早くから最終の準備をした。私も、手伝いと言っては大げさだが、少し手伝って、6時28分の新幹線に彼らを乗せる。どうやら無事に新幹線に乗れたようだ。いやはや、朝からドキドキした。
 その後、午前中は新しく赴任する県立新発田高校に行って、事務引き継ぎを行う。今日は車で行ったのだが、その際、新潟市には新新バイパス(新潟ー新発田間)という道があり、それを通っていく。この道が、便利なのだが、時間の読めない道なのだ。支障のないときにはすいすいと走ることができ、今日もそうだったが、新発田まで40分間くらいで行ける。しかし、ひとたび事故などがあると大渋滞を引き起こす。今日は幸いに何もなく、順調に新発田高校まで行った。
 新発田高校は創立116年を迎えた伝統校である。阿賀野川より北の高校では一番の進学校だと言っていい。しかも、4年前に校舎を建て替えて、モダンで恐ろしくきれいな学校になっていた。私が村上に住んでいた頃に一度は入ったことがある。その時は前の校舎で、ずいぶん古い学校だなと思っていた。それが、校舎の中に吹き抜けの広大なスペースを持つ、モダンな校舎に生まれ変わっていた。新潟高校も10数年前に校舎を建て替えたのできれいな校舎だが、新発田高校は一段ときれいである。正直驚いた。
 そこで新年度からの校務分掌などを知らされる。今年と同じく3年生の副任で、分掌は進路指導である。そして、久しぶりに進路指導室の常駐となるようだ。新潟西高校以来だな。西高での6年間のうち5年間は進路指導で、進路指導室に常駐していたからね。ということは、9年間関わってきた図書館ではなくなるし、おそらく図書館協議会の役員でもなくなるだろう。2年をかけて組織を立ち上げ、整えてきた図書館協議会だが、いよいよ私の手を離れるわけだ。いや、それはいいことだと思う。いつまでも私が関わらなければ成り立っていかないのならば、それは組織として独り立ちしたとは言えないだろう。図書館協議会の仕事からは離れたい、いや離れるべきだと思っていたのだが、それは実現しそうである。
 その後、何とここに村上女子高時代にお世話になった学校技術員のKさんとあって、びっくりした。他にも村上女子で一緒だった人が2人ほどいる。やはり阿賀野川を越えると一つの地域なのだね。
 この新発田高校へは電車で通勤する予定である。そこで、高校から新発田駅まで歩いてみた。そして戻ってきた。
 新潟高校に行って、残務整理をする。明日から身辺整理をどんどん進める予定なので、今日は残っていた仕事を処理する。その後で、博士号の学位記を受け取りに大学へ行く。25日が修了式だったのだが、仕事を持っている身としてはとうてい行くことができず、今日になって学位記をいただいた。新潟大学から「博士(教育学)」の学位をいただきました。不完全燃焼の感はあるが、正直に嬉しい。そして、来年度に教育学部の教育実習事前指導の非常勤講師を務めるため、その打ち合わせをする。その際、指導してくださった先生から、今後は実践面を進めるのではなく、理論面を深めていった方がよい、というアドバイスを受ける。なるほどなと思った。新しい課題を得ることができた。
 少しずつ、愛する新潟高校での時間が残り少なくなっていく。感無量である。