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やったぜ! 長男

 今日は高校入試の合格発表の日である。どの高校でも午前中に判定会議をし、午後から合格発表を行う。私の勤務校では15時から発表を行ったが、長男が受験した高校は14時からだった。物好きにも、年休を取って妻と三男と三人でその発表会場まで行った。ただ、妻と三男は車の中で待機し、私だけが見に行った。
 あいにくの雨が強くなってきた。その中で、多くの生徒と保護者が発表場所となる生徒玄関前に群がっていた。傘を広げながらの移動で、ちょっと大変だった。そして、合格者の番号が一覧となって張り出されているところの前に立った。ありました。確かに、長男から聞いていた受験番号が。いやぁ、大したものである。
 彼は、秋の10月頃の模擬試験ではその時点での第一志望校はおろか、第二志望校であるこの高校も難しいと判定が出ていたのだ。私も彼にいろいろアドバイスし、多少の勉強も見てやった。だが、相対的に見て真に努力したのは長男である。それまでの自堕落な生活態度が目に見えて規則正しくなり、軽口ばかりたたいていたのが寡黙になって、彼なりに一生懸命努力するようになった。その緊張のために体調に変調を来したほどだ。むろん、私の目から見ると、その努力の程度はまだまだ求める水準まで達してはいなかったが、それでも彼の努力は、今までの彼を見ているだけに、目を見張るものがあった。
 そのためか、最後の模擬試験では過去最高の結果を出していた。また、1月の私立高の受験は学校からの推薦もあって無難に合格していたが、2月の学力検査を経ての私立校の受験も良い結果を出していた。そして迎えた一昨日の高校入試、そして今日の発表。何と彼は3連続で受けたすべての高校に合格したのである。いやはや、正直ここまでやってくれるとは思わなかった。素晴らしい。
 発表会場の前でしばらく彼を探していたのだが見つけることができず、どうしようかと思案していたところ、友人の携帯を借りて妻と連絡を取った彼が私の目の前に現れた。思わずしっかりと握手を交わした。いやぁ、嬉しかった。こんな形で自分の息子と握手をすることができるとは、なんともはや嬉しいことである。
 私の長男は基本的に勉強が嫌いである。高校に入学してからの勉強に果たしてついて行けるか、不安もある。だが、ともあれ人生における第一関門を自らの力で彼は突破してくれた。しばらく前から私の身長を越してしまった彼に、そしていつの間にかここまで力強い足を身につけていた彼に、心からの祝福を贈ろう。